トロはこってりとした脂を楽しめる食品で老若男女問わず人気です。実はマグロだけでなく牛肉や馬肉にもトロと呼ばれる部位があることをご存知でしょうか。
この記事ではトロと呼ばれる部位やマグロ・牛肉・馬肉のそれぞれのカロリーについて紹介します。トロを食べたいけれどカロリーが気になる場合の対処法についても解説しています。
中トロと言えばマグロ
マグロの中トロは寿司ネタとして人気の食材です。そこでマグロの部位や種類について紹介します。
マグロの部位
マグロの部位ごとの特徴を紹介します。マグロは頭から「かみ」「なか」「しも」に分けられ、さらに背中側と腹側に分けられます。大トロは「腹かみ」「腹なか」にあたり、腹かみが強い脂乗りのいい部位です。一方中トロは「背かみ」「背なか」「背しも」「腹しも」にあたり、程よい脂身で赤身よりも酸味が少ないのが特徴です。そしてトロ以外の部分を赤身と呼びトロよりもカロリーや脂質が低くダイエットにおすすめです。
値段は大トロ・中トロ・赤身の順に高く高級寿司店では大トロが1貫1,000円を超えることもあります。
他の部位もあまりスーパーでは見かけませんがマグロは食べられる部分が多い魚です。頭部分のカマは大トロなみに脂が多く頬部分は繊維が多くステーキなどの料理で食べられます。骨の周りの中落ちはスプーンでこそぎ落としネギトロとして使われることが多いです。
マグロの種類
マグロは8種類あり、日本ではクロマグロ(本マグロ)・ミナミマグロ(インドマグロ)・メバチマグロ・キハダマグロ・ビンナガマグロ(ビンチョウマグロとも)の5種類が食べられています。
初競りで億越えの値段が付けられることもあるクロマグロは最高級で味が濃いと言われています。メバチマグロは一番生産量が多く身が柔らかく刺身に向いています。ビンナガマグロはマグロの中でも比較的安価でツナ缶として使われています。
マグロ以外のトロ
マグロ以外にもトロのような味わいがすると言われている食材が2種類あります。
牛肉
牛肉でトロと表現されることが多い部位は「サンカク」という肩バラの肋骨部分の肉です。美しい霜降りが入っていて、大トロのような濃厚な脂の風味を味わうことができます。焼肉では「上カルビ」「特上カルビ」として提供されています。
また肩甲骨の裏側についている「ミスジ」という部位もきれいな霜降りと適度なゼラチン質で濃厚な旨みを感じられるトロのような味わいです。牛一頭から2kgしか取ることができません。
馬肉
馬肉でも霜降りが入った部位はトロのような濃厚な旨味を味わうことができます。特に熊本県産の馬肉は重種馬という1tを超える大型の馬から生産されていて霜降り肉を多く生産しています。馬肉のトロは人の体温でトロっと脂が溶けるためしつこくなく馬刺しとして生で食べることができます。
馬肉の中で大トロと呼ばれているのは「オビ」や「三角バラ」という部位で柔らかい肉質で凝縮された旨味を感じられます。一方、中トロは「肩ロース」や「バラ」の部分で、上品な口どけの良さと甘みを楽しみたい時におすすめです。
中トロのカロリー比較
上記で紹介したマグロ・牛・馬のトロ部分の100gあたりのカロリーは以下の通りです。
カロリー | |
マグロ(トロ) | 344kcal |
牛(カルビ) | 371kcal |
馬(全体) | 110kcal |
トロという部位は脂が多く含まれていますのでマグロの赤身は125kcalなので、トロは倍以上のカロリーがあります。牛肉はカルビ部分ですがマグロのトロと同等のカロリーです。一方馬肉は霜降り部分だけのデータがなく全体の平均値ですが110kcalと3分の1以下のカロリーしかありません。ダイエットや筋トレをしている時にトロが食べたい場合は馬肉を食べてみてはいかがでしょうか。
ヘルシーなトロを食べたいなら馬肉がおすすめ
トロと呼ばれる部位はどの食材でも霜降りのような濃厚な味わいを楽しむことができます。マグロや牛肉のトロは脂が多くカロリーも他の部位より高めです。馬肉のトロはカロリーが低めで高タンパク質かつ鉄分を多く摂取できる食材なので健康な食事の強い味方です。馬肉は冷凍状態で気軽にお取り寄せできますのでぜひ検討してみてください。