日本では季節ごとにさまざまな行事が行われており贈りものをする機会も多くあります。しかし贈りものをする際にはどういったギフトを渡せばよろこんでもらえるのだろうかと悩む方もいるのではないでしょうか。
ネットスーパーやスーパーマーケットではさまざまな贈りものがありますが肉ギフトは多くの方に人気があります。馬刺しなどの普段は買う機会の少ない肉を選ぶことでよろこんでもらえることでしょう。今回の記事では馬刺しがギフトにおすすめといえる理由を中心に肉ギフトの基礎知識をご紹介します。
日本では贈り物をする習慣が根付いている
日本では1年を通してさまざまな行事が行われます。1月成人式・3月卒業式・4月入学式や就職祝い、7月お中元・12月クリスマスやお歳暮などの行事が行われることでしょう。また5月と6月にはそれぞれ母の日と父の日があり、日ごろの感謝として贈りものをする方も多いかもしれません。
日本では年齢に応じて贈りものをする機会もあります。満60歳を迎えた方には還暦の行事がありますし、70歳を迎えると古希と呼ばれる行事を執り行います。さらに77歳のときに執り行う喜寿・88歳のときに執り行う米寿・90歳にときに執り行う卒寿などもあるでしょう。日本ではさまざまな行事が生活に密着しており、贈りものをする習慣があるのです。
インターネットでギフトを注文する人が増えている
以前はデパートやスーパーマーケットでギフトを購入してから訪問するというのが一般的でしたが最近ではインターネットでギフトを購入する人が増えています。
「公益社団法人日本通信販売協会」の報告によると贈り物をしたふたりにひとりが通信販売を利用しており、とくに誕生日やお歳暮を選ぶ際に利用しています。またギフト選びでネット検索を利用した人は52.0%となっており、多くの方がインターネットを利用していることがわかるでしょう。
店頭販売とは異なりインターネットなら時間を気にすることなくギフトを選択できるというメリットがあります。また相手によろこんでもらえそうなギフトを慎重に選べるという魅力もあるのです。
ギフトの相場は?
ギフトは日ごとの感謝や末永いお付き合いという気持ちを込めて贈るものなので基本的にギフトの金額は自由に決められます。ただし日本ではギフトの金額に関するマナーがあるので十分に注意しましょう。
一般的に知人・友人に贈る場合は4,000円前後が適切とされています。また親戚や職場の仲間に贈る場合には8,000円前後がマナーです。兄弟については1.5万円前後、親や子どもは1万~10万円が適切です。
結婚祝いの場合は通常の金額よりも多い方がふさわしいといえるでしょう。通常の金額の2倍~10倍のギフトを贈るのが適切です。出産祝いや還暦祝いについても一生に一度しか訪れない祝いごとですので金額を多くする方がよいでしょう。ただしギフトを贈るときにはよろこばれるものを選びましょう。
ギフトにはお肉はアリかナシか?
ギフトにはさまざまなジャンルがあり男性へのギフトの場合ならビジネスバッグや洋服、女性へのギフトの場合ならアクセサリーやカジュアルバッグなどを選ぶ方もいるかもしれません。また普段は食べる機会のないスイーツやお取り寄せ食品を選ぶ方も多くいます。
お取り寄せ食品を選ぶ方のなかにはさまざまなお肉を味わえる肉ギフトを選ぶ方もいます。生モノなので心配という方や、形に残らないものなので寂しいのではないかと考える方もいますが肉ギフトなら家族で一緒に楽しめるというメリットがあるのです。また普段は買う機会の少ない高級なお肉を味わえるのでもらった瞬間にテンションが上がるという方もいるでしょう。
洋服やアクセサリーなどは好みがあるので慎重に選ばなければなりませんがお肉であれば失敗が少ないのでおすすめです。通信販売の肉ギフトのなかには鮮度を保った状態で配達するサービスを提供しているところもあります。誕生祝いやお中元などの贈り物を検討するときには肉ギフトも選択肢に含めてみましょう。
肉ギフトを贈るときの注意点
肉ギフトを贈る際には注意点もあります。日本ではお肉が好きな人が多い傾向にありますがなかには肉が苦手という方もいます。最近ではベジタリアンやヴィーガンの方も増えているので前もって確認しておくのがよいでしょう。また特定の肉や部位が苦手な方もいるので注意しましょう。
結婚祝いでは石けんや洗剤などの消耗品は消えてなくなるものなので縁起が悪いと考える方がいます。肉ギフトも食べるとなくなる消耗品なので気にする方がいるときは避ける方がよいでしょう。反対にケガや病気から回復した快気祝いでは消えてなくなるものの方が縁起がよいと考えられています。肉ギフトを贈る際にはタイミングを考えるようにしましょう。
季節によっては贈る際に一言伝えておいた方がよいケースがあります。たとえばゴールデンウィークや夏季休暇などのまとまった休みがある時期は国内旅行や海外旅行に出かける方もいるでしょう。賞味期限が設定されている肉ギフトを贈る場合には受け取りがしやすいときに贈ると喜ばれるでしょう。
ギフトのときはのしやメッセージカードが大切
郵送で肉ギフトを贈る場合にはメッセージカードやのしなどを添えるのがマナーです。メッセージカードやのしを添えずに贈ると送り主の意図が伝わらない場合があるでしょう。内祝いなどの特定の目的で肉ギフトを贈るときには受け取り主に伝わるように気を遣いましょう。
インターネットのウェブサイトで購入する場合、のしやメッセージカードに対応している場合としていない場合があるので注意が必要です。対応していない場合は一度商品を受け取ってから受け取り主に贈る必要があります。
ギフトに適したお肉とは?
ギフトに適したお肉を選ぶときには見た目と品質にこだわりましょう。目利き職人がいる専門店などで買うのがおすすめです。インターネットのウェブサイトではキャンプ道具・キッチングッズ・化粧品などと一緒に肉ギフトを販売している店もみかけます。
なんでも取り扱っているような店の場合は自社で肉を取り扱っていなかったり寄せ集めで販売していたりするおそれがあるので注意しましょう。お肉だけを取り扱っているお店で注文するのが適切です。
肉を専門として扱っているお店でもさまざまな肉を寄せ集めて販売しているケースがあります。すべての肉を扱っているお店よりも牛肉・豚肉・鶏肉・馬肉など特定の種類を取り扱っている専門店の方が味の信頼度は高めです。はじめに信頼のおける専門店を厳選してからギフトのメニューを選ぶのがおすすめです。
肉ギフトを贈るときにどの種類の肉を選べばよいのか悩む方もいるのではないでしょうか。お肉を選ぶときには贅沢気分を味わえる・肉好きな方にも満足してもらえるインパクトが強い肉を選ぶのが大切です。肉ギフトを選ぶときには見た目にも注意しましょう。品質がよいお肉でも見た目が悪いとインパクトにかけてしまいます。高級感のあるデザインのものを選ぶと喜ばれるでしょう。
家族構成を考えて選ぶ
肉ギフトのなかには家族向けの商品もあれば個人向けの商品もあります。子どものいる家族の場合は一家団らんで楽しめるサイズを選ぶのがおすすめです。一方でひとり暮らしの方や単身赴任中の方に肉ギフトを贈る場合には食べ切れる少量のサイズがよいでしょう。また小さく小分けしているタイプを選べば数回に分けて味わえるので便利です。
お肉好きの方に贈る場合にはいくつかの部位がセットになった肉ギフトがおすすめです。さまざまな味を楽しめるのでよろこんでもらえるでしょう。
馬肉がギフトにおすすめと言える理由
肉には牛肉・豚肉・鶏肉・馬肉などがありますが肉ギフトの場合は馬肉がおすすめです。馬肉は桜肉とも呼ばれており桜色の鮮やかさが特徴のお肉です。見た目が美しいので贈り物に向いているといえるでしょう。
また馬肉には脂がおいしいという特徴もあります。牛脂は40℃~50℃にならないと溶けませんが馬肉は30℃~45℃と低いので口のなかでジュワッと溶け出します。牛肉では味わえない赤身と脂身の溶け合った味を堪能できるので肉好きの方にもおすすめです。
馬肉は栄養価値の面でも優れています。馬肉は古くから滋養強壮の食材として認知されておりコレステロール値を下げるリノール酸やリノレン酸が多く含まれています。また健康によいとされている不緩和脂肪酸も含まれておりカロリーが低めです。馬肉は健康を気にしている方やダイエット中の方にもおすすめといえるでしょう。
馬肉の中から選ぶなら馬刺しがおすすめ
馬肉には煮込み用や焼き肉用などがありますが肉ギフトの目的で購入する場合は馬刺しがおすすめです。馬刺しの魅力のひとつは生肉を堪能できることです。
日本では2012年に発生した食中毒感染事件の影響によりユッケや生レバー刺しなどのメニューが姿を消しました。2021年現在厚生労働省が許可している生肉は馬肉のみです。牛や豚とは異なり、馬は反すうしないので体温が高いという特徴があります。
体温が高いと雑菌が繁殖しにくいので生食で味わえるのです。馬刺しなら焼き肉では味わえない口のなかでとろけるような味を楽しめます。
馬刺しを試したことがない方のなかには生食は臭みがあるのではないかと不安に思う方もいるのではないでしょうか。馬刺しには赤身・たてがみ・生レバーなどの部位がありますが新鮮な馬肉には臭みがありません。また馬刺しに含まれている脂はあっさりとしているので食べやすいといえるでしょう。馬刺しは生食を試したことがない方にもおすすめです。
肉ギフトで馬刺しを選ぶときのポイント
馬刺しの肉ギフトを贈りたいもののどのように選べばよいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。以下からは馬刺しを選ぶときのポイントを詳しく解説します。
馬刺しにはさまざまな部位がありそれぞれの部位で味が異なります。赤身やモモ肉はさっぱりとした味を楽しみたい方におすすめの部位です。臭みがないので魚の刺し身が苦手な方でも食べやすいといえるでしょう。
トロ肉は馬肉の甘みを堪能したい方におすすめです。肉に白いサシが入っていますが牛肉とは異なりこってりとした感覚はありません。滑らかな口あたりの後にうま味が口のなかで広がることでしょう。そのままでおいしく味わえますが玉ねぎと一緒に食べるのもおすすめです。
レバーはほかのレバーとは異なりコリコリとした食感を楽しめます。レバー特有の臭みが少ないのでほかのレバーが苦手な方でもおいしく味わえることでしょう。
馬刺しにはたてがみと呼ばれる部分もあります。たてがみとはたてがみが生えている部分のお肉のことでコリコリとした食感が特徴です。コラーゲンを多く含んでおり美容効果も期待できるといわれています。
ひとりあたりが食べる馬刺しの量の目安は50g~100gとされています。50gでカットしている場合は7~8切れです。食事の1品として食べる場合は100g、お酒のお供として食べる場合は50gを1回ぶんの目安にするとよいでしょう。それぞれの目安を参考にすれば馬刺しの量が少なすぎたといった事態を防げます。
肉ギフトで馬刺しを選ぶときには産地もチェックしましょう。国産の馬刺しを贈る場合には熊本産がおすすめです。熊本産は高品質でやわらかな食感と濃厚な味わいを楽しめることが特徴となっています。一方で外国産の馬刺しを選ぶ場合は、カナダ産がおすすめです。高品質で鮮度がよく脂の乗りがよいという特徴があります。
まとめ
ネットスーパーやスーパーマーケットではさまざまなギフトを販売していますがよろこんでもらえる商品を贈りたいという方は馬肉がおすすめです。牛肉や豚肉とは異なり脂もおいしくいただけるという特徴があります。贅沢気分を味わえますし肉好きな方にも満足してもらえるのでおすすめです。
通常の馬肉もおすすめですがとくに馬刺しならば生食の濃厚でまろやかな味わいを楽しめることでしょう。日本では牛肉のユッケやレバ刺しの販売は禁止されているのでとろけるような舌触りを楽しみたい方は馬刺しがおすすめです。
馬刺しを選ぶときには部位や量を選びましょう。馬刺しには赤身・トロ肉・レバー・たてがみなどがあるので受け取る方の好みにあわせて選ぶのがよいでしょう。また家族構成にあわせて最適な量を選ぶのも重要です。ぜひとも今回の記事を参考に適切な馬肉を大切な人に贈ってみてください。