馬肉を食べる文化がある国は?日本と海外の食文化の違い

馬肉を食べる国は

 

日本では一部の地域で昔から馬肉を生産し食べる文化があり最近では冷凍されて通販でお取り寄せしたり馬肉専門店で提供されたりするようになりました。では他の国では馬を食べる文化があるのでしょうか。 

この記事では日本の馬肉を食べる文化と海外での馬肉について紹介します。また、日本独自の食文化は海外では珍しいと思われている点についても解説しますので、参考にしてください。 

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日本での馬肉文化 

日本では各地で馬肉を食べる文化が根付いています。馬は約2000年前の縄文時代にモンゴルから家畜として日本に伝わりました。日本でも馬肉を食べる文化がある地域を3つ紹介します。 

熊本県 

日本で最大の馬肉の産地であり一番馬肉を消費しているのが熊本県です。馬肉を日本で初めて食用としたのも熊本県と言われています。今から400年前の朝鮮出征の時に肥後藩(現在の熊本県)藩主である加藤清正が食糧難で仕方がなく軍馬を食べたことがきっかけです。食べてみると予想以上に美味しいことと滋養強壮に良い事がわかり日本に帰国した後にも食用として馬が飼育されるようになりました。 

熊本県では「重種馬」と言われる1t近くまで大きくなる馬を肥育しておりサシが入っていることが特徴の馬肉です。霜降りの牛肉のような脂乗りで口の中でとろけます。 

福島県 

熊本県の次に馬肉が生産されているのが福島県です。あまり馬肉のイメージがありませんが会津若松や喜多方で馬肉を食べる文化が発展しています。福島では「軽種馬」と呼ばれる競走馬のサラブレットになるような馬を中心に飼育されています。熊本県の重種馬とは異なりあっさりとした味の赤身が特徴です。 

長野県 

馬肉の生産量は全国5位の長野県ですが古くから年老いて働けなくなった農耕馬を食べていたとされています。馬肉を食べるのが一般的になり県内の需要をまかなえなくなったため博労(ばくろう)という商人が北海道や東北地方に馬を買付に行ったほどだったそうです。また馬の腸を煮込んだ「おたぐり」という郷土料理があります。 

世界の馬肉生産量ランキング 

世界で生産されている馬のランキングは以下の通りです。 

 国名 生産量(t) 
1位 中国 199,089 
2位 カザフスタン 117,459 
3位 メキシコ 83,778 
4位 ロシア 52,422 
5位 モンゴル 41,787 

国際連合食糧農業機関(FAO)2017年のデータより 

圧倒的に生産量が多いのが中国で、カザフスタン・メキシコの上位3か国は過去の統計を見てもほとんどランキングが変動しません。日本に多く馬肉を輸入しているカナダは世界で7位の生産量ですがほとんど輸出してしまうため国内での消費はほとんどありません。

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海外では馬肉を食べる? 

日本以外の国々での馬肉を食べる文化について紹介します。 

まず生産量第1位の中国ですが意外にも馬肉を食べる文化があるのは東北部の一部の地域だけでほとんどが輸出用かソーセージなどの加工肉となります。 

ヨーロッパでは馬肉を食べる国と食べない国がはっきりと分かれていてフランスは一般的に安価な食用肉として食べられています。一方イギリスは馬をペットとして愛玩する人が多く馬を食べることはほとんどありません。2013年に牛肉として販売されていた肉の中に馬肉が混入していたことが判明し大きな事件となりました。 

馬肉を食べる国もありますが日本と大きく異なる点は馬刺しやユッケのように生のまま肉を食べる習慣はありません。衛生的に不安と考える人が多いからです。日本で流通されている馬肉は厳しい衛生管理の元、製造や調理が行われていますので安全です。安心して生の馬肉をお召し上がりください。 

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日本独特の食材 

馬肉を生で食べるように日本では独特の食文化が発展しています。日本では当たり前の食材も海外の人からすれば食べるなんてあり得ないと考えられていることが多くあります。 

生卵 

日本では卵かけご飯などとして生のまま卵を食べることは一般的ですが、海外では火を通してないと卵は食べることができません。日本では徹底的な品質管理の元、卵が流通しているため生のままでも安心して食べることができています。他の国では生のまま卵を食べるとサルモネラ菌によって食中毒を引き起こす可能性があります。

納豆 

日本でも好き嫌いが分かれる納豆は大豆を発酵させて作られています。海外の人からすると独特の粘り気と匂いが珍しいようです。

生の魚介類 

肉と同様、魚も火を通して食べるのが一般的な国が多いです。また日本では新鮮とされ喜ばれる活造りや姿造りなどの刺身は残酷と考えられています。白魚やタコなどの踊り食いも受け入れがたいですが、韓国ではタコを踊り食いや生きたまま調理する文化があります。 

日本食が海外ではヘルシーで健康的だと人気になっていますがまだまだマイナーな食べ方の食材も多くあります。さらに宗教やベジタリアンなどの様々な考えを持つ人も多く日本独自の食べ方を受け入れてもらえない場合もありますので注意が必要ですね。 

食文化は国によって様々 

日本では一般的に食べられている馬刺しですが海外で馬肉を生で食べることはとても珍しいと考えられています。また、日本の食文化は海外の人にとって馴染みのないものも多く受け入れられない場合もあることに注意する必要があります。 

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