柔らかく旨味も甘味もあり食べやすい馬刺しはお肉好きな方には和牛に負けず劣らず美味しいとして人気があります。
そんな中、馬肉は赤身が多く低カロリー・低脂質・高タンパクで栄養価も高いためダイエットや美容と健康に関心の高い方を中心に近年注目度が上がっているのです。この記事では低カロリーでヘルシーな馬肉についてその特徴や部位の種類・栄養分やおすすめの料理についての情報を紹介します。
ダイエットには低カロリーな馬の赤身肉がおすすめ!ヘルシーな馬肉について解説!
ダイエットや美容・健康に関心の高い方を中心に近年赤身肉(赤肉)の重要性に注目が集まっているのです。馬肉は赤身が多いことで知られています。この記事では低カロリーでヘルシーな馬肉についてその特徴や部位の種類・栄養分やおすすめの料理について説明していきます。
牛肉・豚肉・鶏肉・ラム肉・馬肉なの中で一番カロリーが低いのは?
牛肉・豚肉・鶏肉・ラム肉・馬肉の中で一番カロリーが低いのはどの肉なのでしょうか。それぞれモモ肉100gあたりのカロリーや脂質・タンパク質を一覧にしてみます。
肉の種類 | カロリー(kcal) | 脂質(g) | たんぱく質(g) |
牛肉 | 259 | 10.7 | 19.2 |
豚肉 | 183 | 35.4 | 20.5 |
鶏肉 | 253 | 5.9 | 17.3 |
ラム肉 | 206 | 17.1 | 17.1 |
馬肉 | 110 | 2.5 | 20.1 |
参照元:日本食品標準栄養成分標2015年版(七訂)
一覧の表を見ていただくとおわかりいただけるように馬肉は牛肉・豚肉・鶏肉・ラム肉の中でダントツにカロリーが低く牛肉の半分くらいのカロリーしかありません。それだけではなく脂質も他の肉にかなりの差をつけて少なく牛肉の1/6ほどです。一方たんぱく質は鶏肉についで高いことがわかります。
このことから馬肉はカロリーが低いだけではなく脂質も少なくしかも高たんぱくなので、ダイエットなどで食品を通じてカロリーや脂肪の取りすぎに気をつけている方におすすめだといえます。
馬肉の中でもとくにカロリーが低い部位はどこ?馬肉の部位一覧
さまざまな肉の種類の中でもとくにカロリーが低い馬肉ですがその中でもカロリーが一番低いのはどの部位なのでしょうか?残念ながら馬肉の部位ごとのカロリーや栄養分などのデータはほとんどありません。しかし低カロリーの肉かどうかおおよそのことは見た目で判断できるはずです。
肉は脂肪の部分は白く筋肉は赤いという見た目の特徴があります。カロリーの低いものを求めて馬肉を食べるならできるだけ脂身の少ない赤い肉を食べるようにするとよいでしょう。
馬肉にはどのような部位がありどこが赤身であるかを判断するために、馬肉の部位にはどのようなものがあるのかをまとめてみます。
ロースは馬の背中の部位の肉です。馬刺の定番と言えばこのロースをイメージされる方は多いはずです。全体的に脂肪の少ない馬肉ですが中には脂肪部分であるサシが入ったものもあります。ロースの肉質は柔らかい部位ですが肩ロース(クラシタ)などは弾力のある部位もありひとくちにロースと言ってもいろいろな種類があります。味は甘味があり馬刺し通の方は「ロース以外は食べない!」という方もいるほど人気のある部位なのです。
ロースよりもさらに体の内部の肉で赤身の中でも一番柔らかいのがこの部分です。馬刺しはもちろんステーキで出されることも多い部位です。滑らかな舌触りとクセのない上品な味が特徴です。
後ろ脚の付け根の部分の肉で脂肪分がほとんどないあっさりとした味わいの赤身肉。赤身ならではの深みのある旨味を味わいたい方にはこのモモがおすすめです。
バラは、いわゆるトロとも呼ばれる部分。馬のお腹の部分の肉でかなり柔らかい部位です。馬肉の中ではかなりサシが多く、甘みもたっぷりです。バラの中でも三角バラという部位はサシの入りがよく和牛の霜降り肉やサーロインのようにサシの入った脂の甘みと肉の旨味を同時に味わえる部位です。
バラは馬刺しのほか、寿司、しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉など、さまざまな料理で使用される汎用性の高い部位になります。
その名の通り、たてがみのあたりの部分で馬肉の中でも人気上位であり馬にしかない希少な部位。脂肪分とコラーゲンで構成された真っ白な部位です。独特な食感があり口に入れると舌の上で溶け甘い味が広がります。
馬の肝臓、レバーは牛レバーよりも臭みが少なくすっきりとした後味が特徴。今日本で生のレバーが食べられるのは馬のレバーのみです。牛レバ刺しに匹敵するほど美味しいので見つけたらぜひ食べてみることをおすすめします。
馬の舌、タンは1tの馬からたった1kgしか取れない希少な部位です。コリコリとした食感と甘さが特徴です。
馬のタンは馬刺しにしても良いですが、おすすめなのが塩焼きです。ジューシーな肉汁が口いっぱいに広がり、塩がタンの甘みをさらに引き立ててくれるのです。生食用は流通が少ないのですが、燻製の馬タンは比較的入手しやすいので馬タンを食べたことのない方はぜひ燻製馬タンをお試しください。
馬ヒモはあばらとあばらの間の部分。バラの前部分、前バラに分類される部位でもあります。他にはない独特の歯応えがあり、よく噛むことで甘い肉汁が口の中いっぱいに広がってきます。
スープの素にもされることから分かるように、骨には旨味成分がたっぷりあります。馬ヒモはあばらの周りにある肉なので旨味がふんだんに含まれているのです。
馬ネッコは馬の心臓から出ている大動脈(および大静脈)のことです。弾力があってコリコリと歯応えがあり、「馬あわび」「タケノコ」などと称されることもあります。湯引いて馬刺しにしたり、炒めたり、唐揚げにしたりしても美味しくいただける部位です。
馬の心臓、ハツは馬レバーに食感も味も似ていますが、牛レバーの臭いを取ったようなあっさりとした味です。ハツも馬一頭のほんの小さな部位なので非常に希少です。飲食店などでも取り扱っているところはほとんどありません。
脂肪が少なく、塩と後まで刺身にしたり、串焼きにしたりすると美味しい部位です。
馬肉は栄養がたっぷり!
馬肉が低カロリー低脂質で高たんぱくであることすでに説明したとおりです。それだけでも馬肉は美容や健康に関心のある方、ダイエットをしている方におすすめなのですが、馬肉のもつ栄養価の高さも注目するべき要素なのです。ここからは馬肉のもつ栄養素について少し説明します。
最初に挙げるべき栄養素は鉄分です。赤身の多い馬肉には鉄分が豊富に含まれています。しかも馬肉に含まれる鉄分は体に吸収されやすいヘム鉄です。貧血に悩む方や女性が鉄分を摂取するためには馬肉は非常に効率のよい食材なのです。
また、馬肉にはカルシウムも豊富に含まれていて、その量は牛肉や豚肉の倍以上含まれています。カルシウムは骨や歯などを作る大事な成分であり、他にも、細胞分裂や筋肉の収縮、興奮を抑えたり血液を固める作用を促進する働きにも関係しています。
また馬肉にはグリコーゲンが豊富に含まれています。グリコーゲンは多糖類の一種でエネルギー源として使われます。グリコーゲンには血糖値を一定に保つ働きがあり疲労回復や集中力を高める効果があると期待されているのです。
ダイエットに効果のあるおすすめの調理方法は?
低カロリー・低脂質・高たんぱくの馬肉をさらにダイエットを効果的にするためにおすすめの料理法はなんといっても馬刺しでしょう。馬刺しなら油を使うこともほぼありませんし生でしか摂取できない栄養分を摂ることもできます。
しかし「生肉には抵抗がある」「馬刺しは飽きた」という方もいるかもしれません。そんな方におすすめなのが桜鍋です。桜鍋は馬肉を使った鍋料理です。鍋料理なら馬肉とともに野菜をたくさん食べることができるのでダイエット中の方におすすめします。もちろん健康や健康にもよいのでぜひお試しください。
桜鍋
馬肉 500g
にんじん 1本
ごぼう 1本
キャベツ1玉(5㎝)
豆腐 半丁
糸こんにゃく1袋
しいたけ 2個
えのき 半分
しめじ 1個
長ねぎ 1本
味噌 適量
酒 適量
みりん 適量
にんにく 適量
塩 適量
醤油 好みに合わせて
【作り方】
まとめ
低カロリーで低脂質・高たんぱくな馬肉はダイエット効果・栄養や美容への効果に優れた食肉であることがおわかりいただけたのではないでしょうか?甘味も旨味もありクセもなく美味しい馬肉をぜひ食卓にも取り入れ、よりバランスの取れた健康な毎日を送っていただきたいと思います。