最近、牛肉や豚肉といった他のお肉よりもヘルシーだということが話題になり馬肉に注目が集まっています。馬肉人気は依然として続く健康ブームが追い風になっていることは確かです。しかし、ご飯やパンなどの糖質が多い食材をできるだけ控える「糖質制限ダイエット」をする方が増えていることが馬肉に注目を集める大きな一因となっているのではないしょうか?
馬肉は糖質もカロリーも低い食材です。ダイエットしたい方だけでなく健康的な生活を送りたい方におすすめの馬肉に関する情報を集めました。馬肉に実際に含まれる糖質量や栄養素、自宅で馬刺しを楽しむ方法、馬刺し以外の馬肉の食べ方などをご紹介します。
馬刺しに含まれる糖質量はどれくらい?
馬肉の代表的な食べ方と言えば「馬刺し」です。薬味を巻いてタレを付けて食べる馬刺しはあっさりとしながらも馬肉の旨みを存分に味わうことができます。馬刺しが10切れで一人前であるとすると、一人前で約100gとなります。馬刺し100gに含まれる糖質は、たったの0.3gです。また、カロリーに関しては110kcalしかありません。
ここで他のお肉と比較してみましょう。牛肉100gあたりの糖質は0.3gでカロリーは286kcalです。豚肉100gあたりの糖質は0.2gでカロリーは216kcal、鶏肉100gあたりの糖質は0.0gでカロリーは253kcalとなっています。もちろん、同じお肉でも部位によって脂ののり方が違うのでこれらは平均値です。
馬肉と他のお肉を比べると糖質はどれも大差がないのが分かります。糖質制限中の方にとって肉類は糖質量が少ないので、安心して食べられる食材だと言えるでしょう。一方でカロリーを比較すると馬刺しが圧倒的に低いのが分かります。つまり、馬刺しは糖質量が少ないだけでなく、カロリーも低いお肉なのです。
糖質制限ダイエット中はいくら糖質を抑えた食事内容にしたところでカロリーの高い食品ばかりを食べていては健康にも良くないですし痩せにくくなってしまいます。馬刺しはダイエット中の方だけでなく、健康に気を付けたいという方にぜひとも食べていただきたい食材です。
馬刺しは生で食べるため少量の調味料しか付けません。また、ご飯などの炭水化物と一緒に食べるというよりかは単体で食べる料理なので、余分な糖質やカロリーを摂取しにくいという特徴があります。わずかな糖質も気になる方は馬刺し用の甘いタレや馬肉ユッケに使用するごま油は控えることをおすすめします。
甘いタレやごま油の代わりに大葉やスライスオニオン・おろしショウガ・ニンニクなどの薬味をたっぷりと巻いて、塩やレモン汁を付けて食べてみてはいかがでしょうか?シンプルですが薬味によって爽やかな風味と食感がプラスされてヘルシーなのに満足感のある食べ応えに変わります。また、淡泊な馬肉の旨みにショウガやニンニクが味にアクセントを加えるので、馬肉の旨みをより引き出すことができます。
馬肉はどんな栄養があるの?
馬刺しは低糖質で低カロリーなだけでなく「カルシウム」「鉄分」「ビタミンB12」「タンパク質」などのさまざまな栄養素を含んでいます。
カルシウムとは、乳製品や豆類などに豊富に含まれる歯や骨を丈夫にする栄養素です。カルシウムが不足するとイライラしやすいと言われているように、精神を安定させる役割も果たしています。馬刺し100gに含まれるカルシウム量は11mgとなっています。とくに女性は骨粗鬆症になりやすいと言われているので、カルシウムを豊富に含む馬刺しを食べることがおすすめです。
鉄分とは、血液の中で酸素を運んでいる赤血球のヘモグロビンを作るために欠かせない栄養素です。不足すると鉄欠乏性貧血になり、立ちくらみがするだけでなく頭痛や集中力の低下を引き起こします。馬刺し100gに含まれる鉄分量は4.3gとなっています。馬刺しの赤身に含まれる鉄分は「ヘム鉄」という体内に吸収されやすい鉄分のため、効率よく摂取することが可能です。
ビタミンB12は神経や血液細胞を健康的な状態に維持する働きがあります。馬刺し100gにビタミンB12は7.1mg含まれています。ビタミンB12は水溶性ビタミンでタンパク質と結合しています。馬刺しは生で食べるので、ビタミンを破壊することなく摂取することが可能です。
タンパク質は、筋肉や皮膚だけでなく体中のあらゆるものを作るのに欠かせない栄養素です。馬刺し100gにタンパク質は20.1g含まれています。しかも、タンパク質の中でも「アミノ酸スコア」が高いと言われる良質なタンパク質が含まれています。
他にも馬刺しには運動中の持久力の維持や運動後の疲労回復に必要な「グリコーゲン」や摂取した脂質をエネルギーに変えたり、記憶力の向上にも役立つ「L-カルニチン」皮膚や粘膜を健やかにして美容に良い「ナイアシン」なども含んでいます。
自宅で馬刺しを楽しむには?
馬刺しは専門店で食べるものだと思っていませんか。自宅でも馬肉の本場である熊本の馬刺しを美味しく食べることができます。通販サイトではブロックの馬肉が冷凍の真空パックで販売されています。こういった商品は冷凍保存できるため賞味期限は1ヵ月以上です。ものによっては半年近い賞味期限があるものもあり、冷凍庫に入れておけば自宅でいつでも好きな時に馬刺しを食べることができます。
馬刺しを食べる時に気を付けたいのは解凍方法です。鮮度が美味しさの決め手となるので、真空パックのまま30分程度氷水に浸して解凍しましょう。中心部分に芯が残った半解凍状態になったら真空パックから取り出し、お好みの厚さに切っていきます。
薬味を用意して馬肉に付いていたタレと一緒に食べれば、本場さながらの美味しい馬刺しを堪能できます。解凍方法にだけ気を付ければ他に特別なテクニックはいらないので、誰でも美味しい馬刺しを用意できるのではないでしょうか。
馬肉の馬刺し以外の食べ方とは?
馬肉はあっさりと淡泊ながらも旨みをたっぷりと含んでいます。そのため馬刺しで食べると馬肉本来の旨みを楽しむことができます。しかし、馬肉は加熱調理しても美味しい食材であるのをご存知でしょうか。どうしても馬刺しが苦手な方や、お子様や妊娠中の方など生肉を避けたい方は加熱調理してみてはいかがでしょうか。
馬肉を焼く時は、硬くならないように表面をさっと焼く程度で構いません。厚めに切った馬肉をステーキ風にしたり、残った馬刺しをキャベツや玉ねぎといった野菜と炒めると、噛むたびに馬肉の旨みが広がっていくのを感じられるでしょう。
また、馬肉を煮ると旨みが溶け出し柔らかくなるので、お子様も食べやすくなります。いつものカレーを馬肉で作れば、馬肉の旨みが溶け込んだいつもとは違う美味しさに変わります。馬肉は味噌煮込みやワイン煮込みにもよく合うので、煮込み料理もお試しいただければと思います。
まとめ
馬肉は他のお肉と比較すると糖質量は差がないものの、カロリーが圧倒的に少ないヘルシーな食材です。ダイエット中の方や健康に気を付けている方は馬肉を取り入れてみてはいかがでしょうか?
馬肉は低糖質・低カロリーなだけでなく、カルシウム・鉄分・ビタミンB12 ・タンパク質をはじめとするさまざまな栄養素が豊富に含まれています。馬刺しは生のまま食べるので、栄養素を損なうことなく摂取することができます。
通販サイトの冷凍の馬肉を購入すれば、自宅でも本場の馬刺しを味わうことが可能です。真空パックのまま氷水に浸けて解凍しましょう。
そんな馬肉は加熱しても美味しく食べることができます。さまざまな料理にヘルシーな馬肉を使って、健康的な生活を送りませんか?