馬肉とほかの肉のカロリーや栄養成分の比較
体重をコントロールしなければならないスポーツ選手やダイエット中の女性が好んで食べる豚肉や鶏肉よりも、実は馬肉はカロリーが低くしかも高タンパク質なお肉であることをご存知でしたか。普通のスーパーの精肉コーナーで購入できる肉類と比べてみると、100g中のカロリーとタンパク質、そして脂肪の含有量は以下の通りです。
(以下、数値は鶏肉以外生の赤身の数値)
馬肉 | カロリー:110kcal | タンパク質:20.1g | 脂肪: 2.5g |
和牛(肩) | カロリー:201kcal | タンパク質:20.2g | 脂肪:12.2g |
豚(モモ) | カロリー:128kcal | タンパク質:22.1g | 脂肪: 3.6g |
成鶏(むね肉・皮なし) | カロリー:121kcal | タンパク質:24.4g | 脂肪: 1.9g |
そのほかの栄養成分を比べると、馬肉はカルシウムや鉄分などのミネラルを豊富に含有しています。たとえば骨や歯の土台となる栄養素であるカルシウムは、他の肉類の約3倍、貧血対策に効果的な鉄分は約2倍の含有量を誇ります。ほかの栄養成分もバランスよく含まれているのが、馬肉の魅力的な点です。このような理由から近年、高齢者にもお肉を食べるなら馬肉がよいと推奨されています。
馬肉はエネルギー源となる糖質のグリコーゲンが豊富!
馬肉は、カロリーが低いのにタンパク質は他の肉類と同じくらいに含有されており、カロリー制限しているアスリートやダイエット・健康維持の目的とした方に注目されています。さらに馬肉の魅力はそれだけではなく、脳や体を動かすエネルギー源となるグリコーゲンがとても豊富に含まれていることにあります。
馬肉 2290.0mg
牛肉 674.0mg
豚肉 432.0mg
鶏肉 98.2mg
馬肉には、脳に指令を送り体を動かす重要な仕事を担うグリコーゲンがたくさん含有されており、その効果に大きな期待が高まります。
これらの数値は、カロリーにしてもタンパク質にしても、全て馬肉の生の赤身の成分の数値です。つまり馬肉のお尻の部位やモモ肉の馬刺しは生赤身になりますので、カロリーや栄養成分の含有量はこの表のとおりです。
ただしサシがたくさん入っている部位の馬刺しは、カロリーや脂肪分の含有量が赤身の馬刺しと異なり、必ずしも「低カロリー」であるとは言えない場合もあります。カロリーを気にしている方は摂取量に注意しましょう。
霜降りの馬刺しや馬レバ刺しは、摂取量には注意が必要!
どの肉も同じですが、部位によってカロリーや栄養成分の含有量は異なります。特にカロリーや脂肪の含有量は、同じ肉でも部位によって大きく異なることがあります。
たとえば鶏肉でも、もも肉と成鶏(むね肉・皮なし)の場合、
もも肉 カロリー:138.0kcal タンパク質:22.0g 脂肪:4.8g
成鶏(むね肉・皮なし):カロリー:121.0kcal タンパク質:24.4g 脂肪:1.9g
というように、 もも肉の方が成鶏(むね肉・皮なし) よりカロリーや脂肪分を多く含有しています。低カロリーだといわれる馬肉も同様に、部位が赤身のもも肉に比べ中トロや大トロの方がカロリーも脂肪の含有量も多くなります。
また馬レバ刺しは部位の中ではカロリーが高く、赤身の2~3倍です。
単純に計算すると、馬レバ刺しのカロリーは220~330kcalになります。馬のレバーには糖質成分であるグリコーゲンが多く含まれているので、トロリとした口あたりで甘みがあり、大変美味しいと言われています。その味わいは馬肉に縁のなかった方も、1度食べるとやみつきになる美味しさです。 しかし牛肉のサーロインステーキと同じくらい高カロリーです。カロリー制限をされている方は摂取量に注意が必要です。
生と加熱した時のカロリーの違い
馬肉は部位によって、焼いたり煮込み料理に向いているものもあります。ほかの肉類と同様に油を使って加熱すればカロリーはそれだけ高くなります。しかし網焼きなど油を使用せずに加熱する場合は、脂肪分が落ちカロリーが低くなります。
また栄養面で見てみると、生で食べることができる馬刺しや馬レバ刺しは栄養分をそのまま摂取することができます。 特に馬肉の脂肪は善玉コレステロールの不飽和脂肪酸がたくさん含まれているので、カロリーは少々高めですが栄養とともに上品な甘みととろけるような食感を堪能できます。
馬刺しや馬レバ刺しはこんなものと一緒に!そのカロリーは?
生でも安全に食べることができる馬刺しや馬レバ刺し。その味わいはほんのり甘みがあり、トロリとして大変美味な味わいです。ただ脂肪が少ない分、ほかの肉に比べると物足りなさを感じる人もいるでしょう。
たとえば馬レバ刺しは馬肉の中では滑らかで濃厚な味わいを堪能できますが、ほかの肉類に比べると少し淡泊な味わいです。おすすめの食べ方はごま油と塩をちょっとつけて頂くのが美味しいとされています。
ごま油と塩のカロリーについて
カロリー制限されている方にとっては、調理の仕方また薬味や調味料のカロリーも気になるところです。馬レバ刺しと相性の良い調味料であるごま油のカロリーは、100g中921kcalです。
ただ馬レバ刺し1枚につけるごま油の分量は、多くても小さじ0.5杯(約2.5cc)程度。カロリーにすると馬レバ刺し1枚に使用するごま油のカロリーは、単純に計算して約23kcalとなります。
つまり、ごま油のカロリー+馬レバ刺し1枚分のカロリーは、およそ45~56kcalとなります。
(馬レバ刺し10gあたり約22~33kcalで計算)
1枚のおよそのカロリーを知っておくと、カロリー調整をしている方には「何枚までは食べられる」という予想ができて便利ですね。ちなみに塩は0カロリーです。
馬刺しと一緒に食べるおすすめの食材
プロのアスリートからも、低カロリーで高タンパク質だと注目されている赤身の馬肉を生で頂ける馬刺しですが、その美味しい食べ方は「おろし生姜とおろしにんにくを半々にした薬味」をつけて「甘めの醤油」でいただくのが美味しい食べ方だと言われています。
この食べ方は九州の熊本から伝わる食べ方です。ヨーロッパでは昔から馬肉は普通に食卓に上がるに肉類でしたが、日本では馬肉を食べる食文化は安土桃山時代に始まり、近年になりやっと注目されるようになりました。そして日本では熊本が発祥地とされています。馬刺しや馬レバ刺しに使われる醤油が、熊本定番の甘口醤油が多いのも上記の理由からかもしれません。
また馬肉は東洋では体を冷やすと言われていたことで、ニンニクと生姜で体を冷やす力を封じ込める相乗効果に期待し、これらを馬刺しの薬味にしたという説もあります。
薄くスライスした玉ねぎや、千切りのネギとも相性抜群!
熊本特有の馬刺しの食べ方として、薄くスライスした玉ねぎや千切りのネギとの相性は抜群です。 馬刺しに巻いていただきます。柔らかで濃厚な馬刺しと、シャキシャキでさっぱりとした玉ねぎやネギが、絶妙なバランスで食感と味わいを倍増させます。
馬肉の赤身にはビタミン類がバランスよく含まれており、中でもビタミンB1はほかの肉類に比べるとより多く含有されています。
玉ねぎと一緒に食べることで、ビタミンB1の吸収を高め疲労回復や血液をサラサラにする効果に期待が高まりそうです。
レモン汁をつけると、相乗効果でカルシウムの吸収が良くなる!
赤身の馬刺しにはミネラル類も豊富に含まれていますが、特に含有量の多い鉄分はレモン汁のクエン酸と結合して鉄分を吸収しやすくする効果があります。レモン汁をつけていただくのも美味しくておすすめです。
まとめ
一般のスーパーではなかなか購入できない馬肉ですが、専門店の通販などで手軽に、高品質かつ安心で安全性の高い美味しい馬刺しや馬レバ刺しをお取り寄せすることができます。
肉類の中で安全に生食できる馬肉は、低カロリー&高タンパク質で注目されています。部位によってはカロリーが高い部位もありますので、カロリー制限やダイエットをされている方は摂取量にご注意ください。
馬肉専門の販売を行っている熊本の通販会社では、阿蘇の広大な土地で飼育された高品質な馬肉を提供しているところが多いです。徹底した衛生管理の下で安心できる馬刺しや馬レバ刺しの購入先をお探しの方は、ぜひ熊本の通販馬刺し販売店にお問い合わせください。