ニュースでもたびたび感染者の数が公表され国内でも緊急事態宣言が出された中、
飲食業界においても毎年開催されている忘年会や新年会そして歓送迎会等の飲食行事、
大人数で集まるという機会が0に等しい状態になりました。
そういった飲食シーン等がなくなっていくにつれ、業者と店舗との需要と供給のバランスが崩れていき、
“在庫”を抱える問題等が各業界・各企業で出て参りました。
消費者側では通常よりも安価な価格で購入することができる「買って応援・食べて応援」を行える通販モールであることも魅力です。
新型コロナウイルスの感染拡大は世界中の経済活動に大きな打撃を与えました。とくに緊急事態宣言が繰り返し出され、人の移動を制限し営業時間の短縮を求める施策は観光業や飲食業に直接影響を与えました。
また雇用の縮小が図られ多くの人が職を失ったことも事実です。職を失わなくても収入が減少した人はサービス業を中心に多数おられることでしょう。社会全体が先の見えない閉塞感に包まれてしまったといっても過言ではありません。
そのような苦境のなか多くの人たちの抱える問題を解決する新しいスタイルの社会貢献ビジネスが始まっていることをご存知でしょうか?
WakeAi(わけあい)という日本人がもつ助け合い精神の見える形にした通販モール事業がそのひとつです。今回の記事ではこのWakeAiとは何をしているのか、どのような仕組みで社会に貢献しているのかなどについて少し詳しくご説明いたします。
WakeAiとは?
まずWakeAiのサービス内容を理解していただくためにある事例をご紹介します。
通販モールが養鶏業者を救う!?
2020年4月に発令された緊急事態宣言。その影響を受け経営の危機に直面した多くの生産者や事業主のなかに、栃木県真岡市で養鶏を通じて幸せな社会づくりを目指す「ハコニワファーム」がありました。
ハコニワファームでは自然のなかで幸せに暮らすニワトリを丁寧に育てています。その結果できるたまごは濃厚な味わいで栄養価も高いため、そのたまごをいただくことで消費者も幸せな気持ちになることができます。しかも障がいを持つ人たちが喜びと誇りを持って働いている職場でもありました。
しかし緊急事態宣言を受け契約していた飲食店への出荷が軒並みキャンセル。しかも事業拡大のために1,000羽近いニワトリが加わった直後であったこともありこの企業は大打撃を受けたのです。職員の給与の支払いもさることながら大切なタマゴが行き場を失ったのです。
そのようなとき行き着いたのがこのWakeAiのサービスでした。
WakeAiとは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、食料品を中心とした大量の在庫を抱えるようになってしまった事業主や生産者から消費者が割安な価格で購入することを可能にした通販モールです。元々は在庫を抱えていた事業主たちが自分たちの商品を「ワケアリ品」として出品できるサイトWakeAri(ワケアリ)と「コロナ支援・訳あり商品情報グループ」というボランティアによるFacebookの助け合いコミュニティ、その双方のリーダーが意気投合し開始されたサービスです。
ハコニワファームでは廃棄処分をせざるを得なかったタマゴをこの通販モールに出店したところ多くの消費者から購入希望がありました。その結果事業を継続することができ障がいを持つ従業員の方たちもこれまで通り誇りを持って仕事を続けることができるようになりました。
消費者にとっても新鮮なタマゴを生産者から直接手に入れることができる満足のいくサービスとなったのです。
生産者と消費者が苦しみを分け合うだけでなく喜びも分け合うことができる、まさに社会を救う通販モールだと言えるでしょう。
WakeAiが取り組む、さらなる社会貢献
WakeAiが生産者や企業を助けるプラットフォームになることはお分かりいただけたのではないでしょうか?そしてWakeAiはさらに意欲的に社会の隙間で苦しむ人たちを救う事業に取り組んでいます。
WakeAiは、ひとり親家庭も救う
WakeAiではチャリティショッピングを定期的に実施しています。
このチャリティー商品を購入すると購入代金の一部がWakeAiフードバンク資金として積み立てられることになっています。
そして積み立てられたフードバンク資金は受給を希望するひとり親家庭に食材を届けるために利用されているのです。
このWakeAiフードバンクの活動によって助けられた方たちの喜びの声がSNSを通じて広く拡散されています。
そのなかには、いただいた商品に対する感謝の気持ちだけでなく「止まない雨はありません。子どもの未来のためにも、コロナに負けず、一緒に乗り切っていきましょう!」と同封されていたWakeAiからの手紙を紹介しているものもありました。
生産者と消費者に加えて社会的弱者とも言える方たちやその子どもたちとも励まし合い、そして善意や感謝の気持ちを分かちあうサービスにもなっているのです。
WakeAiがSDGsに貢献しているワケ
WakeAiはSDGsにも貢献しているとされています。
そもそもSDGsとは、Sustainable Developmental Goalsの頭文字をとっていますが、国際連合が定めた「持続可能な開発目標」のことです。
SDGsはすべての人にとってより良いより持続可能な未来を実現するための目標で世界中に住む人々が目指すべき17分野にまたがる目標でもあります。
SDGsでは貧困・不平等・気候変動・環境悪化・平和と正義などわたしたちが直面するグローバルな課題に取り組んでいます。ではWakeAiは一体どのようにSDGsに貢献しているのでしょうか?
作る責任・使う責任:フードロスの削減
SDGsの12番目の目標に「作る責任・使う責任」があります。大量生産・大量消費の現代社会において、責任を持って無駄なくものを作りそしてしっかりと消費することが持続可能な発展には必要だということです。
この目標のなかにフードロスを削減することが含まれています。フードロスとは本来食べることができた食品が廃棄されることです。食品を製造してから消費されるまでの過程のなかでさまざまな原因によってフードロスが起こっています。
世界各地で解決が図られていますが、このWakeAiのシステムは、破棄されて無駄になってしまったかもしれない食品を必要とする消費者にダイレクトに届けることができますのでフードロスの削減に大きく貢献しているのです。
貧困の削減・飢餓をゼロに
SDGsの一番目の目標が貧困の削減であり二番目の目標が飢餓をゼロにすることです。先にご紹介したようにWakeAiではチャリティショッピングを通してフードバンクの資金を調達しています。
この仕組みを通すことでコロナ禍の影響を受けて貧困や飢餓に陥り苦しい状況に追い込まれているひとり親家庭とその子どもたちを救っているのです。
働きがい、経済成長
SDGsの八番目の目標が働きがいも経済成長も求めることです。これはすべての人が働きがいのある仕事を続けることができ、十分な収入を得られることや環境を守りつつ持続可能な経済成長を促進することを目指しています。
ハコニワファームの事例でもご紹介したように、WakeAiではやりがいをもって食べ物を生産している人たちがコロナ禍の影響下であってもその仕事を続けられる仕組みを提供し、しかも十分な収入を得ることを可能にしています。
「誰一人取り残さない」、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現
SDGsの基本概念は誰一人として取り残さず、すべての人が持続可能な社会の発展の恩恵を享受することにあります。
WakeAiではとくに新型コロナウイルスの感染拡大を受けて苦しむすべての生産者たちや経済的困窮状態にある人たちを救うポテンシャルのあるサービスです。
まだWakeAiのサービスが始まってから1年も経過していませんのでこの仕組みがいつまで継続できるのかは未知数です。
しかし生産者や事業主にとって有益であり良質な食品を安く手に入れられる消費者にとっても有益な仕組みです。双方に益のある仕組みですので、今後も継続していく可能性は十分に秘めているといえるでしょう。
WakeAiを使って社会貢献しよう!
WakeAiの成り立ちや意義をご説明したところで実際にどのようにサービスを利用することができるかについて解説をしておきます。
生産者・事業主側の使い方
生産者・事業主は消費者に向けて売りたい食品をWakeAi通信販売用のモールに出品する必要があります。
食品・商品のカテゴリーには
・肉・加工品
・水産物
・米・野菜
・お菓子
・レトルト・保存食
・調味料
・飲料
・お茶・コーヒー
・麺・パスタ
・果物類
・冷凍食品
・生花・植物
が挙げられています。
こちらにある食品を売るためにはサイトに登録が必要です。出店はサイト上で行い出品する際には商品の写真や説明文書も併せて掲載することができます。当然ながら出品物やFacebook投稿文章の厳格な審査もあります。審査に合格すれば事務局の方とやり取りしながら出品できるのも安心です。出品後はあと商品が購入されるのを待ちます。
購入者の使い方
購入者もまずは会員登録が必要です。登録した上で買いたい商品があれば商品のサイトから直接購入します。
訳あり商品もありますがその分かなり価格は割引かれています。商品によっては半額近く安くなっていますので破格の値段といっても過言ではないでしょう。
何よりも生産者や事業主から直接購入できるだけでなく商品に対する質問も直接できるようになっています。さらに他の利用者からのレビューも参考にできますので安心して購入できるでしょう。
また商品の説明欄にはその商品の販売理由が書かれています。その理由を読めば出店者がコロナ禍の影響を受けて何をどのように困っているのかも理解できますのでより直接支援をしている気持ちになるでしょう。
商品の送料は基本負担する必要ありますが出店者によっては送料を負担してくれる場合や一定額以上購入すると送料が無料になる場合がありますのでより安価に商品を入手することができます。
まとめ
WakeAiの事業についてその成り立ちや具体的なサービス、またどのように社会に貢献しているのかなどについてご説明しました。
WakeAiの事業は困っている人を助けたいという純粋な気持ちで始まった事業です。この善意の輪が少しずつ広がり今や多くの人を巻き込む大きな輪になりつつあるのです。そして多くの人にとってのピンチを克服することを実現しつつあるこの輪はポストコロナ時代においても社会貢献する可能性を秘めた新しいシステムを作り出しています。
WakeAiのサービスに興味をもった方はぜひ商品を購入することでこの輪に加わり、新しい時代を作る証人となっていくことをおすすめします。