馬のレバーを使用したレバ刺しをご存知でしょうか。牛肉や豚肉の生レバーを食べることが難しくなった今、馬のレバ刺しは人気を集めています。今回は馬のレバ刺しの食べ方やその魅力と自宅でおいしく食べる方法について詳しくご紹介します。ぜひとも参考にしてください。
馬のレバ刺しの食べ方とは?
馬のレバ刺しは牛レバーと同じようにスライスしたものを食べます。馬肉の赤身の部分は醤油ベースで少し甘めの馬刺し専用のタレをつけて食べます。レバ刺しも同じように食べるとおいしいものですが一番のおすすめは塩とごま油をつける食べ方です。
ごま油をまとったレバ刺しはごまの香ばしさを漂わせます。馬のレバ刺しはプルンとしたなめらかな舌触りが特徴ですが、ごま油をつけることでさらに表面がなめらかになるのでまるで口のなかに吸い込まれるかのように入っていくのです。馬のレバ刺しはコリッとした食感なのでそこにシンプルな塩が加わることによって噛むたびにレバーの旨みを引き立てます。
スライスオニオンや大葉などの薬味をレバ刺しで巻いて食べるのも非常においしい食べ方です。野菜のシャキシャキとした食感がレバ刺しのくちどけのよさを際立たせます。塩とごま油だけというシンプルな食べ方だからこそ野菜の甘みや香りも感じられて箸が止まらなくなるおいしさといえるでしょう。
馬のレバ刺しの魅力とは?
馬のレバ刺しの魅力はなんといってもその食べやすさにあるともいえるでしょう。牛レバーは濃厚な旨みが特徴です。しかし人によっては生臭いと感じるような独特な香りや血のような味がするため苦手だという方も多いことでしょう。一方で馬のレバ刺しは臭みがほとんどなく味もすっきりとしています。そのため牛レバーが苦手な方や生肉に抵抗がある方も馬のレバ刺しなら食べやすいという感想をもつことが多い傾向にあるのです。
それでは「牛レバーが大好きな方には物足りないのではないか」と思うかもしれません。たしかに馬のレバ刺しには牛レバーのような濃厚さはありません。しかし臭みがほとんどないので「これはこれでおいしい」と感じる方が多くいます。牛レバーとは異なるものの牛のレバ刺しを食べられない今となっては筋肉質な馬ならではのレバ刺しのおいしさに魅了される方が増えているのです。
どうして馬のレバ刺しは禁止されていないの?
現在牛や豚のレバーを生で食べることが禁止されているのはサルモネラ菌やO157などの菌による食中毒を起こす危険性が高いからです。実際以前に飲食店で牛のレバ刺しを注文した客が集団で食中毒を起こした事件があったため飲食店での提供は今もなお禁止されています。
馬のレバ刺しは高い安全性が確認されています。それでは牛や豚とはなにが違うのでしょうか。まず馬は牛や豚よりも体温が高いのでもともと体内に寄生虫や細菌が住みにくい環境となっています。検査をしても細菌が検出される可能性が非常に低いのです。
そうはいっても馬にはまれに寄生虫がいる場合があります。しかしレバーを含む馬肉はすべて冷凍処理されることが義務づけられています。そのため稀にいることがある寄生虫も完全に死滅しているので生で食べても問題ないのです。このように安全性が高いので馬肉は馬刺しやレバ刺しとして安心して生で食べられるようになっています。
馬のレバ刺しを自宅で食べるには?
馬のレバ刺しは専門店でしか食べられないものだと思っていませんか。たしかにスーパーで馬のレバーが売られているのを目にする機会は少ないかもしれません。しかし新型コロナウイルスの影響でおうちにいる時間が増えた今、自宅で馬のレバ刺しを食べてみたいと思う方は多いのではないでしょうか。
そこで馬のレバ刺しを自宅で食べるには通販サイトを利用することがおすすめです。通販サイトではありとあらゆる食材を購入できますがそのなかに馬肉も含まれています。赤身のほかにレバーなども販売されています。通販サイトで購入したこれらの馬肉は真空パックに入った塊肉が冷凍の状態で届けられることがほとんどです。
新鮮な馬肉を瞬間冷凍してあるため賞味期限は1ヵ月以上あります。冷凍馬肉を冷凍庫に入れておけばいつでも取り出して解凍できるので急に食べたくなったときやおかずがないときにはすぐに食べられるでしょう。また家族が集まる大切な日には特別なメインディッシュにしてはいかがでしょうか。お酒のおつまみにもぴったりなので話が弾むこと間違いないことでしょう。
通販サイトではレバ刺しだけでなくさまざまな部位がセットになった商品も人気です。レバ刺しファンの方もさまざまな部位を試しに食べ比べてみてはいかがでしょうか。専門店でもなかなか食べられないような希少部位も手に入れられることでしょう。はじめて食べる新しいおいしさに出会うチャンスかもしれません。
冷凍馬肉の解凍方法とは?
安全性の高い馬肉ですが、自宅で馬刺しとして生で食べるときには解凍方法に気をつけましょう。とくに電子レンジの解凍機能を使用するのはやめてください。旨みが水分となって流れ出てしまいおいしさが損なわれてしまいます。それではどうすれば専門店のようなおいしさを保ちながら解凍できるのでしょうか。以下からはレバーをはじめとするそれぞれの部位にあわせた解凍時間や食べ方のポイントをご紹介します。
レバーの場合
馬のレバーを解凍する場合、真空パックのまま氷水に5分程度つけておきます。レバーはひとつしかない臓器です。馬1頭から600g程度しか手に入れられない貴重な部位なので赤身の塊肉と比較するとレバーは小さめであることが多いのです。そのぶん解凍時間は短くてすむので長時間氷水につけておく必要はありません。
またレバーには繊維がないので向きに気をつけなくてもかまいません。真空パックから取り出したら切りやすい向きにして2~3mm程度の厚さにスライスするのがおすすめです。この厚さにスライスするとごま油とよくなじんで口のなかに入れたときにさっと旨みが広がります。
赤身の場合
赤身の馬肉を解凍する場合、真空パックのまま氷水に10~20分程度つけておきます。季節によって解凍時間に差が出るので表面はやわらかく中心部分だけが芯が残った状態になったら氷水から取り出しましょう。半解凍状態になったら真空パックを破って赤身の塊肉を取り出し、肉の繊維に垂直になるように包丁をあててお好みの厚さにスライスします。そうすることで馬肉の繊維を断ち切ってやわらかな食感になるのです。
写真の点線に沿って適切な間隔で切る事で、馬刺し用に適したスライスとなります。
薄く切れば食べやすく、少し厚めに切れば食べ応えがあります。馬刺し専用のタレにおろし生姜やニンニクを加えれば風味豊かにおいしく食べられます。自宅にいながらまるで馬肉の本場である熊本県に来たかのような雰囲気を味わえることでしょう。
大トロの場合
馬にも「大トロ」と呼ばれる美しい霜降りが入った部位が肩ロースなどから得られます。赤身よりも脂肪分が多いので濃厚な味わいが魅力です。大トロを解凍する場合、真空パックのまま氷水に10分程度つけておきます。半解凍状態になったら赤身と同様に肉の繊維に対して垂直にお好みの厚さにスライスします。
上品な脂の甘みが口のなかいっぱいに広がる大トロはほかの部位を食べた後に食べるのがおすすめです。なぜなら先に大トロを食べるとほかの部位では物足りなくなるほど濃厚だからです。さっぱりとした大葉やネギと一緒に食べると病みつきになるおいしさといえるでしょう。
フタエゴの場合
フタエゴとは馬の腹にある部位で真っ白な脂でサンドされるように赤身が入っています。フタエゴを解凍する場合、真空パックのまま氷水に10分程度つけておきます。半解凍状態になったら両サイドに脂が入るように2~3mmの厚さにスライスしましょう。
フタエゴの魅力は甘い脂とコリコリとした食感の赤身を同時に味わえるところです。異なる2種類の味わいが口のなかに広がるので一度食べるとまた食べたくなること間違いないことでしょう。
タテガミの場合
タテガミとは馬のたてがみが生えているところから手に入る希少部位です。驚くほど真っ白な見た目が美しい部位となっています。タテガミを解凍する場合、真空パックのまま氷水に5分程度つけておきます。レバーと同じく解凍されやすい部位なので長時間氷水につけておく必要はありません。タテガミには繊維がないので切りやすい向きにして2~3mmの厚さにスライスします。
タテガミは口のなかに入れるとあっという間に溶けていきます。甘いだけでなくどこかクリーミーな脂のおいしさを味わえることでしょう。赤身と交互に食べると馬肉ならではの赤身の旨みとタテガミのくちどけのよさを感じられることでしょう。
数ある通販サイトの中から美味しい馬肉を選ぶ方法とは?
自宅でも簡単に馬刺しやレバ刺しを食べられるとわかったら「一度お取り寄せしてみよう」と思った方は多いのではないでしょうか。馬肉を購入できる通販サイトを検索するとさまざまなサイトがあって驚く方もいるかもしれません。それほどまでに馬肉は一度食べると病みつきになるおいしさを備えているのです。
そういった数ある通販サイトのなかからおいしい馬肉を販売しているサイトを選ぶためにはランキングを参考にするのがおすすめです。口コミには実際に購入した人の率直な意見が掲載されているので目を通しておくとおいしい馬肉を扱うサイトをみつけられるようになることでしょう。
またお肉全般を取り扱うのではなく馬肉専門のサイトであればなお安心です。馬肉は他のお肉とは違う流通経路となるため、本当においしい馬肉は馬肉専門店の方が格段に取り扱い量が多くなっているのです。
国内での馬肉生産量の絶対的な1位を誇る熊本県の馬肉は品質のよさにも定評があります。噛むほどに旨みがあふれ出す馬肉を手に入れるなら熊本県産の馬肉を扱う専門サイトを探してみることをおすすめします。
まとめ
馬のレバ刺しは臭みがほとんどないのでシンプルに塩とごま油をつけて食べることがおすすめです。馬肉は安全性が高いので馬のレバ刺しなら安心して生で食べられます。また専門店に行かなくても通販サイトを利用すれば自宅でも馬のレバ刺しを食べられるのです。取り寄せた冷凍馬肉は部位にあわせて解凍時間を調整しましょう。レバーなら氷水に5分程度つけておくだけで解凍できます。馬肉を扱う通販サイトは数多くありますが熊本県産の馬肉を扱う専門サイトならおいしい馬肉を購入できる可能性が高いのです。ぜひともランキングや口コミを参考にしておいしい馬肉を取り寄せてみませんか。